理想と現実
看護学校に通っている時は、看護師として働くことに強い憧れを抱いていたことでしょう。
実際に働いてみて、看護師という職に不満はないものの、「私が働きたかったのはこの科なのか?」と考えたことがある看護師さんは多いそうです。
もし、新人に戻れたら何科へ行きたいと思うでしょうか。
先輩ナースが選ぶ、診療科目について見てみましょう。
まず若かったら救命に行ってみたいというナースは多く、若いからこそ忙しい科で働きたいと考える方が多いようです。
たとえば、救命救急や循環器科、脳神経外科など。
ICUがいっぱいで、忙しく走り回っていた時、「これぞ看護師」という実感を持ったという方もいます。
新人に戻れるならハードな仕事がしたい、そんな先輩方の声は新人にはちょっときついものかもしれません。
内科や外科で身につくこと
内科や外科では、勉強になるという声がたくさんあります。
処置こそ少ないが、応用力が身に付き他の科へ行っても重宝されるという声も。
脳神経外科は専門的な知識が必要で、途中から配属されると難しく、学びにくい科目です。
次の病院へ転職したとしてもスキルや経験を活かせる、といえば内科、外科なのです。
整形外科は、患者さんが回復していく様子が目に見えてわかるからこそ、やりがいがあるという方。
そして、命に影響はあまりなく、夜勤時の急変が少ないからこそ整形外科が働きやすいという方もいらっしゃいます。
その他に人気の科目
出産経験のある方には、産婦人科が人気です。
自分も子どもを産んだことで改めて産科に興味を持ったという方もいれば、助産師資格を取りたいと思ったという方もいます。
赤ちゃんが好き、生命の誕生に感動するなど。
看護師の「やりがい」も診療科目によってことなるのですね。
また、患者さんの心に寄り添い助けることができるのが、精神科や心療内科です。
看護師経験をつんでいくうちに、内面ケアの大切さを実感したという方もたくさんいます。
精神科や心療内科は、心理学を学んでいない限り興味を持たない分野でしょう。
ですが、先輩ナースさんは新人に戻れたら新人のうちから精神科を経験したいという方も多いようです。